Google信者などいない
Nexus Oneの不振から見えてくる、Googleビジネスの限界を読んで。
確かに僕もGoogleが何かサービスを出す度にとりあえず使ってみますね。それはこの記事の言う通り無料だから敷居が低いというのもありますが、大半はGoogleのやることの向こう側に隠れたものを妄想するのが楽しいからです。
2005年頃、ブロガーの間でGoogleへの妄想が加熱しました。「Googleの言語やOSが出るんじゃないのか?」両方とも実際に出ましたが、この頃からGoogleのやることを深読みする人たちがどんどん増えていった記憶があります。Google Baseに対する行き過ぎた妄想なども今思えば微笑ましく思えます。
では、それを楽しむ人たちはGoogle信者なのだろうか?
僕は全然違うと思います。例えば最近Googleが本当のカレンダーを配ったなんて話を聞きましたけど全く興味がありません。Google Gearsの墓標が建てられても何も悲しくはありません。多分Googleより本当に優れたサービスが現れたら何も迷うことなく乗り換えることでしょう。
GoogleはCoolだけど利用者もCoolです。Androidの話題が出るたびに必死にiPhoneを擁護するApple信者のようにGoogleを妄信してません。だから記事の中に出るような「Google信者」などいないと思います。「会社のパソコンがWindowsだからWindowsを使ってるだけ」というのと同じ感覚で「Googleのサービスが便利だからGoogleを使ってるだけ」なのです。
あとGoogleのビジネスモデルがどう変わっていくかについてですが、広告収入頼みのままが危険なことくらい解っていると思いますよ。コンシューマへの無料サービスは所詮パフォーマンスや広告の類いであって、Googleは今後エンタープライズな方向へどんどん進んでいくのは間違いないと思います。その時にGoogleがどれだけ泥臭いことができるのかは甚だ疑問ですが。