この先エンジニアとして生きて行く為に
最近、今後エンジニアとして生きて行く為にどうすべきかを考えてます。次々と新しい技術が生まれ少し前の技術が陳腐化して行く。クラウドがバズったのが数年前なのに既にOSSのPaaSが生まれコモディティ化していく。一人のエンジニアが必死で自分の価値低下を防ごうにも追いつかないほど。
価値を向上させる仕組みを伴わない企業や個人の価値など言わばタンス預金と同じ。そこに今いくらスキルを保管しておいてもこれだけの情報技術インフレの中で何もしなければ価値は相対的に減少します。お金なら価値を増やす努力をする仕組みに投資して増やしますがスキルは自分が増やす努力をするか既存のスキル習得者に対価を払って価値を買うでしょう。
情報技術インフレが激しいと自分の価値が相対的に下がるとは具体的にどういうことでしょう?
たとえばoDesk.comには時給500円でコーディングしてくれる人がたくさんいます。ちょっと前まで時給500円でコーディングしてくれる人を見つけるだけでも一苦労だったと思います(国内はまず無理なので海外で探す)それが見つけるだけならものの数分。従来からある国内の同スキル習得者が増える価値低下に加えグローバルな競合による相対的な価値低下が知らず知らず加速しています。
では日本のエンジニアは今後どう生きて行くべきか?今考えられるだけの事を列挙します。
- まず日本人である事自体に価値があることを自覚する。
- 日本人の価値は日本語が話せる。日本人に対して信用がある。
- それを自覚すればプログラムばかり書いていると危険な事に気づく。
- だって日本人の価値を存分に使ってないし使わないと価値が低下するから。
- だから直接顧客折衝を行う。自ら顧客を得て顧客と海外のブリッジ役も目指す。
- 自ずと英語を覚える。英語を覚えると顧客も世界規模になる。
- 英語を覚えれば副次的に情報取得速度も上がる。
- 情報の幅が拡がれば新技術の芽生えに立ち会う可能性が増える。
- 習得する技術を見極め効率良く価値が上がる技術を常に習得する。
ただ、こんな努力しなくても生きて行く方法もあります。時給500円でコーディングできる場所に住むだけ。oDesk.comで検索するとインドやフィリピンなどに多いですね。そこに住めば日本人でも時給500円コーディングで食べて行けるでしょう。言葉が解らないから怖い?ネット上で日本人相手にコーディングして生活するのだから問題ないでしょう。日常最低限の会話などスマホアプリで片付いちゃうと思うし。
プログラマは大変だな、と思った人。実はもっと上流の方が大変。プログラマは前述した通り生き残る方策が想像できるけど本当にプログラマがコモディティ化した時に困るのはコーディングできない上流人間。ソースコードは英語よりも認識齟齬のない共通語。ソースも読めず英語も話せない人よりもソースの読める元プログラマの方がブリッジSEとしての価値があると思う。
ということはコーディングできない上流人間はコンサルティングに価値を見出さなければいけません。これまで以上に押し寄せる情報技術インフレに真正面から立ち向かい常に吸収し顧客へ還元しなければ生きられない茨の道です。プログラマのように物価の安い地域に移住して「安い日本人」という最終手段もありません。