GISTになった(3) - GISTをとった手術の手続き関係

前回までは入院から手術までを時系列で記述しましたが、ちょっと立ち止まって手術までに行った手続きをご紹介します。

入院診察計画書

  • 病名、症状、治療計画、手術内容及び日程、推定入院期間など

食道・胃・十二指腸内視鏡検査に関する説明書

  • 食道・胃・十二指腸内視鏡検査の目的・方法についての説明(いわゆる胃カメラの説明)
  • 食道・胃・十二指腸内視鏡検査の偶発性と危険性について(稀に麻酔・鎮痛剤などの薬剤によるアレルギー性ショック、出血、穿孔、顎関節脱臼など1/4,100の確率で偶発症が生じ、1/622,000の確率で死亡に至る重篤な偶発症が生じ、偶発症が生じた際は入院治療や開腹手術が必要になる場合もある)
  • 食道・胃・十二指腸内視鏡検査を実施した場合の注意点について(これまでのアレルギーや治療中の歯や病気、妊娠の可能性や服用中の薬などの申告を促す内容)
  • 食道・胃・十二指腸内視鏡検査を実施しない場合の他の治療法等の選択肢について(胃バリウム造影検査、レントゲン検査など)
  • その他、同意書の撤回、不同意の場合の治療の継続、実施後の緊急時の対応と連絡先など

内視鏡的止血術に関する説明書

  • 内視鏡的止血術の目的・方法について(出血箇所があれば胃カメラで止血できるらしいのでその施術の説明)
  • 内視鏡的止血術を実施した場合の偶発症について(薬剤アレルギー、誤嚥性肺炎、のど・食道・胃の損傷、出血部位の穿孔、大量出血によるショック状態・心肺停止時は心肺蘇生術や輸血を行う)
  • 内視鏡的止血術を実施する場合の注意点について(これまでのアレルギーや治療中の歯や病気、妊娠の可能性や服用中の薬などの申告を促す内容)
  • その他、同意書の撤回、不同意の場合の治療の継続、実施後の緊急時の対応と連絡先など

CT、経静脈性尿路造影(IVP, DIP)、静脈造影などにおけるヨード造影剤投与に関する説明書

  • ヨード造影剤の説明
  • ヨード造影剤の副作用(3%程度の発生頻度)→気分が悪くなる、吐き気、蕁麻疹、冷や汗、胸が苦しくなる、1/25,000の確率でショックによる重篤なケースあり、死に至るケースもあり
  • ヨード造影剤を使用しない検査方法の説明(メリデリあり、担当医の判断)
  • その他、同意書の撤回、不同意の場合の治療の継続、実施後の緊急時の対応と連絡先など

麻酔説明書

  • 10ページほどの大作(まるで契約書)
  • 一般的な麻酔の流れ
  • 麻酔を受ける前の注意点(特に喫煙者は肺合併症への注意)
  • 全身麻酔の説明(鎮静剤、鎮痛剤投与により心肺停止、人工呼吸のために口からの気管挿管)
  • 全身麻酔により頻度が高い合併症→術後の吐き気・嘔吐、声のかすれ、歯・口唇の損傷、手足のしびれ
  • 全身麻酔により稀に起こる重篤な合併症→薬品やゴム製品に対する重篤なアレルギー(アナフィラキシー)、嘔吐物による肺炎、悪性高熱症、深部静脈血栓症・肺塞栓症、術後視力障害、脳障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、心筋梗塞、手術中の心停止、術中覚醒
  • 硬膜外麻酔の説明(脊髄神経を包む膜、硬膜の外側に薬を注入して痛みを和らげる麻酔法、カテーテルを脊髄神経付近に留置し数日間持続的に痛みを和らげる)
  • 硬膜外麻酔の合併症→出血、感染、神経損傷、硬膜穿刺
  • 脊髄くも膜下麻酔の説明(脊髄神経を包む膜、くも膜の付近に薬を注入して痛みを和らげる麻酔法、腰椎麻酔や脊髄麻酔などと呼ばれ下腹部や下肢の比較的短時間の手術の際に行われる)※今回は対象外
  • 脊髄くも膜下麻酔の合併症→硬膜穿刺後頭痛、神経損傷
  • その他、末梢神経ブロック、小児麻酔や術後の鎮痛方法の説明、手術や麻酔に必要なカテーテルの説明

輸血用血液、血漿および血漿分画製剤に関する説明書

  • 輸血用血液、血漿分画製剤の使用にあたって(平成15年7月30日施行の薬事法に定められた輸血説明らしい、特に平成16年4月1日以降に使用された特定生物由来製品により発生した感染症及び重篤な副作用の救済制度についての説明)
  • 輸血療法を実施した場合の利益と輸血しなかった場合の危険性について(赤血球、血小板、血漿、アルブミン製剤、免疫グロブリン製剤、凝固因子製剤それぞれの役割と量低下時のリスク説明)
  • 特定生物由来製品の危険性について(要は現代の医療技術でも献血での検査をすり抜けて輸血され感染する可能性と未知の病原体についての感染を将来に渡り防護することはできないという内容)
  • その他、同意書の撤回、不同意の場合の治療の継続、実施後の緊急時の対応と連絡先など

手術説明書

  • 現在の診断名→胃腫瘍
  • 予定している手術の名称と方法→腹腔鏡下胃部分切除術
  • 予想される合併症や偶発症と危険性→出血、無気肺、肺炎、縫合不全、腸閉塞、深部静脈血栓症
  • 予定している手術により期待される効果→異腫瘍の根治的治療
  • 手術を受けない場合に予想される症状の推移→出血
  • 別の手術法→開腹手術
  • 手術以外の治療法→ありません
  • 高度先進医療→無
  • 臨床研究→無
  • 執刀医の図解にて胃切除部分の大きさの説明、全摘出もあり得る旨の同意、腹腔鏡手術による傷箇所の説明
  • その他病状説明用紙数点

承諾・同意書類

  • 特別療養環境室(室料差額ベッド)入室申込書兼承諾書(※保険適用外)
  • 食道・胃・十二指腸内視鏡検査に関する同意書
  • 内視鏡的止血術に関する同意書
  • CT、経静脈性尿路造影(IVP, DIP)、静脈造影などにおけるヨード造影剤投与に関する同意書
  • 麻酔同意書
  • 輸血用血液、血漿および血漿分画製剤に関する同意書
  • 手術説明同意書

以上、たった一晩でこれらの説明をサラッと受け上記同意書類を深く考えずサインしました。

術後、入院中ヒマだったので隅から隅まで読みましたが手術前に読まなくてよかったです。

手術前に読むと精神衛生上良くない事ばかり書いてますから軽く流しましょう。死ぬ時は死にます。

知らなければヨード造影剤を打たれて「スーパーサイヤ人みたい!」とはしゃいでるんだから知らない方が幸せです。

あと、こんなに細かく大量に書類があるのは大学病院だからか厳しくなったのかどっちかだと思います。

10年前くらいに胃カメラした時はこんな書類はなかったので。

疲れたので続きは次回

じゃあの。